ある日の放課後、僕が女子トイレの前を通りかかったとき、同じクラスの由梨という女子がイジメられている現場を発見した。由梨は、休み時間にも1人で本を読んでいるタイプの目立たない大人しい女子だ。
彼女とは僕も一時期、席が近かったことがある。優しい女の子で教科書を忘れたときに見せて貰ったり、テスト前にノートを写させて貰ったりしたこともあった。人見知りで静かだが、笑うと笑顔の可愛い女の子だった。その彼女が、どうやら同じクラスの不良っぽい女子たちにカツアゲを受けていたようだった。
「てめぇ、今日は1万円持ってこいって言ったろ?」
「ひっく、も、もう無理です、用意できないです」
「あ?用意できないじゃないだろ?」
「ひっ、ご、ごめんなさいっ、
明日なんとかしますっ」
僕はどうしていいかわからず、その光景を廊下側から洗面台の鏡越しに見ていた。「助けないと!」と思いつつも、意気地のない僕は、その場から動けなかった。
彼女は、女子トイレでパンツもブラも全て脱がされて、メガネも外され、すっぱだかで床に正座させられていた。真面目で大人しいタイプの女の子が、皆の前ですっぽんぽんにさせられるのは、きっと死ぬほど恥ずかしいことだろう。
だが情けないことに、僕はこんな時にもかかわらず、彼女のおっぱいに目が釘付けになっていた。
彼女の普段の地味な姿からは想像できないような、意外と豊満で発育したおっぱい。僕は同年代の女の子のおっぱいを見るのはそれが初めてだった。あの冴えないオタク女子だと思ってた由梨さんに本物のおっぱいが付いてる。AVでしか見ないようなおっぱいが、同級生についているのだ。
彼女のメガネを外した顔が意外と可愛かったのもあるかもしれない。僕は下半身が熱くなってしまった。
「あんたさぁ、昨日もそう言ってたじゃん、
ごめんなさいで済むわけないでしょ?
ちゃんと誠意を見せな」
「ど、どうすればいいですか?」
「その格好のまま裸踊りしてみろ」
「….は、裸踊り…ですか?」
「そうだよ、動画撮っててやるから。
ほら、早くはじめろよ! 」
「…むっ、無理ですっ、
わ、わかりません、
踊り方がわかりません(泣)
とんでもない要求に泣きそうになる由梨。
いきなり裸で踊れなんて、めちゃくちゃな要求だ。
男子でもよっぽど明るい陽キャラでない限り、いきなり「裸で踊れ!」なんて言われたら恥ずかしくて拒否するだろう。まして由梨は年頃の女の子だ。しかも内向的で人見知りな性格だ。すっぽんぽんで踊りなんてできるはずがない。
「うるせーな、
振付なんて適当でいいんだよ!
リズム付けてやるから(笑)」
「ほーら、踊れ!踊れ!」
周りの不良女子たち5~6人は、「踊れコール」を囃し立てる。だが、彼女は全裸で正座したまま、「無理です、勘弁してください、ひっく」と俯いてしまった。
するとリーダーの女子がいう。
「いいけど、早くやらないと、また『乳絞りの刑』だよ?」
それを聞いて彼女は、青ざめて慌てて立ち上がった。
「やっ、やります、
やるからアレは勘弁してくださいっ」
「ぎゃははっ、必死じゃん!(笑)
態度変わり過ぎでしょ!」
半泣きでそういう彼女。彼女の豹変っぷりを見る限り、相当きつい刑なのだろう。顔が引きつっている。
「あのときのアンタの泣き叫び様ったら、傑作だったもんねぇ(笑)
また雑巾みたいに片乳ずつ絞ってあげよっか?」
「ゆ、許してくださいっ、
踊ります、裸で踊らせてくださいっ」
あとで知ったところによると、どうやら数人がかりで手足を押さえつけて、おっぱいを雑巾のようにギュウギュウに捻じって絞る刑らしかった。男子には想像がつかないが、年頃の敏感な女の子には、泣き叫ぶほど痛いのだろう。
「じゃあさっさと始めなっ
アンタが思いつく一番恥ずかしい動きで踊ってみな」
「…そ、そんな、」
「あと顔もちゃんと面白い変顔しながら踊れよ?
笑えなかったら罰として乳絞りだからな」
「いくぞっ、はいっ
踊れっ!踊れっ!踊れっ!」
「踊れっ!踊れっ!踊れっ!」
「踊れっ!踊れっ!踊れっ!」
彼女は、ついに踊れコールにあわせて踊りはじめた。
「踊れ!」と言われてもどうすればいいかわからない彼女は、両手をバンザイしヒラヒラさせながら、ガニ股になって、音頭にあわせて右足と左足を交互に持ち上げた。おそらく、ひょっとこ踊りのようなものをイメージしているのだろう。
だが、女子が裸でやるにはあまりにもみっともない踊りだった。
「ぎゃはははっ、何だよその踊りww 面白すぎ(笑)」
「由梨ちゃんってば、そんなキャラだったっけ?(笑)」
「だから、その動き何なのwww お腹いたいってwww」
たしかに彼女の動きは、あまりに変テコで恥ずかしかった。もしかしたら、運動神経やリズム感が無いからかもしれない。僕は思わず目を逸らしてしまった。
だが、一番恥ずかしいのはもちろん彼女本人だ。彼女の性格を知っていたら、普段ならこんなことを絶対にできないタイプなのは明らかだった。
「踊れっ!踊れっ!踊れっ!」
情けないことに助けに入る意気地のない僕は、せめて彼女の裸踊りを見ないようにしてあげることが、唯一の救いだと思った。だから顔を伏せて、何も見なかったことにしてその場を立ち去ろうと思った。
だが僕は最低な人間だった。最終的には好奇心に負けて、立ち去ることもできず覗き見を続けてしまった。同年代の女の子が裸踊りをさせられてる場面なんて、もう一生見れないかもしれないのだ。
「踊れっ!踊れっ!踊れっ!」
彼女は遠目からもわかるほど、タコのように顔を真っ赤にして踊っていた。(やっぱり死ぬほど恥ずかしいんだろうな…)僕はそう思った。彼女が人前でやらされてることと、彼女の性格や気持ちを想像すると、背筋にゾクゾクするものを感じた。僕は正直いって、この時、興奮していたと思う。
恥ずかしがりの女の子が、無理やりすっぽんぽんで踊らされている。
男子に見られてはいけないおっぱいを、ボヨンボヨンとみっともなく揺らしながら踊っている。本当なら絶対に隠さないといけないアソコの毛もボーボーなのが丸見えだ。