とある女子高のバレー部3年生に、とにかく嫌な先輩がいた。
これは後輩女子たちが、その先輩に死ぬほど屈辱的な仕返しをした話である。
意地悪な先輩
その先輩は高根さんという。美人だがとにかく高圧的で意地悪なので、後輩女子に嫌われていた。
「2分でジュースを買って来て」「今すぐパンを買ってきて」など、後輩をパシリに使うのはまだいい方だ。一番嫌なのは、休憩時間などにいきなり無茶ぶりをしてくることだった。
「おい、そこの1年生、暇だからなんか一発芸しろ」
「…えっ、はいっ、え?一発芸ですか?」
「早くしろよ、とろくせーな」
「はっ、はいっ」
体育会系なので上級生の命令は絶対だ。
指名されたのは、普段は大人しいタイプの可愛い小柄な女の子。間違っても普段は一発芸なんてするタイプではない。
だが、高根先輩はわざとそういう女子を選んで芸をさせる。
「へっ、変顔しますっ」
そういって必死に頑張って精一杯の変顔をしてみせる1年生女子。しかし高根先輩は全然納得しない。
「全然つまんねーな。私がお題をやるよ
ゴリラの真似をしろ」
「そ、それは勘弁してくださいっ」
高根先輩は、後輩にゴリラの真似をさせるのが、なぜお気に入りだった。
多くの後輩女子は、高根先輩の前でゴリラの真似をさせられたことがある。何が面白いのかわからないが、後輩に女を捨てたような羞恥芸をさせることで、征服欲が満たされるのだろう。
しかし思春期の女子にゴリラの真似は、精神的にかなりキツイ。
「あ? 先輩の言うことが聞けねーのか?」
「…はいっ、わかりましたっ」
他の1年生女子たちも皆見ている前なので、少し半泣きになりながらゴリラの真似をはじめる1年生。
「うほっ、うほっ」
「全然、できてねーよ。もっと腰は落して胸を激しく叩いて威嚇するようにドラミングしろよ」
「、、、はっ、はいっ」
「ちゃんと顔も似せろよ。
鼻の下をもっと伸ばせ! こんなのゴリラの基本だぞ」
「はいっ、うほっ、うほうほっ、うほっ」
到底、ゴリラの真似なんて似合わない小柄で華奢な1年生の彼女は、顔を真っ赤にしながら必死に胸を叩き、ゴリラの真似をしていた。高根先輩は1人で爆笑していた。
こんな調子で、高根先輩はことあるごとに後輩女子にゴリラ芸をさせた。休み時間にわざわざ後輩の女子の教室まで来てゴリラの真似をさせようとしたこともあった。
同級生の前でゴリラの真似をさせようとしたのだ。クラスには好きな男子もいる。このときは、さすがに後輩女子は泣き出してしまった。それでも高根先輩は、悪びれる様子はなかった。
ところが、ある日をキッカケに立場が逆転する。
立場の逆転
高根先輩は留年して同級生になってしまったのだ!もうこれで先輩ではない。散々イビられた後輩たちの怒りは相当なものだった。
「これからは先輩に
毎日たーっぷりゴリラの真似させてあげようね(笑)♪絶対に許さないから」
後輩たちが全員集まる部室に呼びされた高根先輩。
普段の高慢で強気な様子はなく、明らかに怯えている。
「先輩、ゴリラがお好きみたいだから、
ご自分で練習された方が良いと思うんです」
「これからは私たちが毎日、稽古をつけてあげますね(笑)」
予想通りの展開に先輩は震えている。
「お願い、鈴木…鈴木さん、勘弁してください」
「は? 勘弁するわけないでしょ。
早くはじめて」
「私たちにあれだけ偉そうに指導してたんだから、当然、先輩は上手なんですよねー?
ゴリラの真似(笑)」
高根先輩は、半泣きになりながらゴリラの真似をはじめる。
「うほっ、うほっ、うほっ」
「ぎゃははは、先輩、結構上手じゃん(笑)」
「やっぱりゴリラへの思い入れが違うもんね、私たちとは」
「すごい似合いすぎ(笑) 本当は自分がやりたかったんでしょー?(笑)」
「先輩、もしかして自宅で練習してました?(笑)」
自分の置かれているあまりに惨めで屈辱的な状況に、を真っ赤にして目に涙を浮かべる高根先輩。
「ねえねえ、どうせならさぁ、裸でゴリラ芸させない?」
「それ超おもしろいね(笑)」
「たしかにゴリラって服着てないもんねー(笑)」
後輩女子たちの顔にみるみる青ざめる高根先輩。
もはやプライドも何もない。
必死に土下座をして謝りはじめる。
「そ、それだけは勘弁してくださいっ! 必死にやりますっ!」
だが、後輩たちは許さない。
自業自得である。
「ダメですよ、先輩。
大人しく自分で裸になるか、私たちに無理やり脱がされて
ケツ穴まで写真撮られるか、どっちがいいですか?(笑)」
「ひっ…、わかりました」
後輩に全裸に剥かれるのは、あまりに惨めだと思ったのか、泣きながら自分で脱ぎはじめる高根先輩。
豊満な胸もアソコも露になる。容赦なく写メを取る後輩たち。
半泣きになってせめて乳首やアソコの毛を隠そうとするも、「気を付けしなさい?」「隠そうとしたらビンタよ?」と後輩たちに脅され、泣く泣く気をつけをする先輩。
「さすが先輩、おっぱいは大きいですねー」
「でもちょっと乳輪大きすぎない? -10点だね」
「ひっく、許してっ…」
「てか、アソコの毛、モジャモジャすぎない?(笑)」
「本当だ(笑)、これは-30点でしょ」
後輩女子に好き勝手に、カラダに点数をつけられ、
屈辱でおかしくなりそうになる。
「はい、じゃあその格好のまま、
ゴリラの真似してみよー!」
「いくよっ、3、2、1」
「まっ、待って、むりっ、絶対無理ですっ、勘弁してください」
高根先輩はべそをかきながら許しを請う。
制服や体操着のままゴリラの真似をするのと、全裸でゴリラの真似をするのとでは全く訳が違う。女子が、全裸でゴリラの真似なんて出来るわけがない。
全裸でゴリラなんてさせられたら、もう女性として生きていけない。一生の屈辱のトラウマになるだろうし、人として大事な物を失いそうだ。しかし彼女たちは容赦しない。
「もう、面倒くさいなー」
「アンタに拒否権なんてないんだけど。
まだ自分の立場わかってないの?」
「言うこと聞かないなら、男子トイレの便器に顔つっこんで舐めて掃除させるわよ?」
「うわ….それはえっぐ…(笑)」
「それか、裸のまま手足を縛って、
知り合いの車でコンビニの前に捨ててくるってどお?(笑)
きっと生き恥だよ」
「駅のホームのほうが楽しくない?
端っこの物陰で制服とパンツ脱がせて、
裸のまま置いてくるとか(笑)」
恨みのたまった後輩たちからは、地獄の提案が次々と飛び出す。どれも想像しただけで泣きそうなものばかりだ。もはや高根先輩の顔は引きつっている。
「ひっ、やりますっ、ゴリラやりますっ」
裸でゴリラの真似をするのは女性としては耐えられないことだったが、それでも学校の外で恥をかかされるよりはマシに思えた。結局、後輩女子たちの前で数十分に渡り、全裸でゴリラをさせられた高根先輩。
「うほっ、うほうほっ、ほほうっうっほ」
後輩女子たちは大爆笑だ。
今まで高根先輩が後輩にゴリラを命じてたとき、笑っていたのは高根先輩1人だった。しかし今は違う。高根先輩が全裸でゴリラ芸をさせられてるのを見て、後輩女子たち全員がお腹を抱えて笑っている。気がおかしくなりそうな屈辱だった。
「うほっうほほっ、うほっ、うほうほっ」
「見てみて、あの顔、本当に傑作なんだけど(笑)」
「アソコの毛がみっともなさすぎて、見てられない(笑)」
「あとで『マン毛ゴリラ』っていうタイトルで動画サイトに上げようかな(笑)」
その後も、先輩はマン毛ゴリラというあだ名をつけられ、卒業するまでに、何度も全裸でゴリラの真似をさせられた。
1年間は、彼氏を作ることも、マン毛を手入れすることも禁止され、なるべくゴリラに近づけるよう日々練習するように言われ、夏頃から学校に来なくなった。今でも当時の後輩女子たちは、動物園やテレビでゴリラを見ると、あの先輩の無様でみっともないゴリラ芸を思い出してしまうらしい。